2010年12月21日火曜日

海水と太陽のふしぎな関係

太陽光のスペクトルは、ご存知の通り6000Kの黒体輻射のそれとほとんど一致しています。
そのピークの波長域(400〜700nm)が可視光としてわれわれの目に見えます。


http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/004/996/55/N000/000/000/080817.jpg


さて、不思議なのは、海水の光の透過の特性が、可視光の範囲でもっとも大きい、つまり、海水は可視光の波長をもっともよく透過する、と言うことです。

下図は、吸収率のスペクトルですが、吸収率が小さいということは、透過率が大きいということです。



「あやしい水槽」より


太陽光と海水の透過とがなぜ、そろって同じ波長域でピークをもつのか、偶然にしてはあまりにできすぎています。