2009年10月28日水曜日


このところ世界中で電気自動車の発売がニュースになっていますね。
中国では農村向けに10万円ぐらいの超小型電気自動車が売り出されるとか。
ボディーはFRP製で、まるで井の頭公園の足こぎボードのようです。

ハイブリッドと電気自動車とどちらが生き残るかというのは、興味あるテーマです。この競争、電気自動車が有利であるのはたしかだと思います。

ハイブリッド計算機というのがありました。アナログコンピュータとディジタルコンピュータとを一つのシステムにまとめたもので、物理シミュレーションを得意としていました。やがてディジタルコンピュータの性能向上によって淘汰されました。

ハイブリッド飛行機というのもありました。ジェットエンジンが発明されたころ、従来のレシプロエンジンによるプロペラ機はすでに完成の域に到達していたので、それと誕生間もないジェットエンジンとを組み合わせたものです。これも、ジェットエンジンの性能向上によって淘汰されました。

ハイブリッド飛行機の映像などが残っていないかと、ウェブを検索していたら、こんなのがありました。

気球とプロペラ機のハイブリッドです。
http://podtu.be/s/Results.aspx?v=gmUcpEJys_Y

関連動画で「マイクロコプター」を見つけました。
ハイブリッドとは全然関係ないですが、こちらは面白そう。
ぜひとも、自作したいです。
カメラをつければ、空中散歩を楽しめそうです。
http://podtu.be/s/Results.aspx?v=tAOWAgsfp9Q

2009年10月18日日曜日

発明発見は続く

何か新しい発明発見をしたいと思いつつ、いつもブロックする考えが浮かんでいた。
それは、世の中がこれほど進歩していろいろな物事が発明発見されているのだから、新しい発明発見はだんだん困難になっているという考えである。
どうしてこんな考えが生まれ、住み着いたのか。
どうも、高校生の頃に反公害運動や反進歩思想に染まっていた時期があり、そのときの残滓が頭のなかに残っているのだと思い当たった。

しかし、ちょっと考えれば分かることであるが、世の中には日々新しい発明発見がなされており、この考えは事実に反するのだ。
また、理論的に検討してみると、一つの新しい発明発見が行われると、それをいろいろな分野に応用することで、さらに新しい発明発見が生まれるのである。
具体例を挙げると、青色LEDが発明されたことでいろいろな照明が白熱電球や蛍光灯からLEDランプに置き換えられている。つまり、青色LEDの発明に基づいて、LED電球なるものが発明されたのである。
また、新材料の発明で、それまで不可能だった機械構造ができたりもしている。

世の中には解決を待っている問題が山積みされている。それは従来の材料や技術や製造法の範囲では解決できないで残っている。しかし、別の分野での発明発見を応用することで解決できる可能性がある。これこそがエンジニアの創造活動である。

これからは心を入れ替えて積極的に創造活動に邁進したい。

2009年6月27日土曜日

マルチパス定期券


JRのあたらしいサービスとして、こんなのはいかがでしょう。

マルチパス定期券です。
行きは家からまっすぐオフィスに行きますが、帰りにショッピングやジムで運動する人は多いと思います。
そんなときに、通勤経路でなくても寄り道したいという人のために、行きと帰りの経路が選べる定期券です。

問題は、会社の交通費と労災の扱いでしょうか。

法律の問題ですが、所詮は人間の決めごとです。
働く人のたのしい生活のために、改正すればすむと思います。

2009年6月7日日曜日

Built with Processing



Processingというプログラム環境があります。 アメリカのMITメディアラボのBen Fry教授が表現の研究用に開発したもので、Javaで動いています。 いろいろな情報を図に可視化するためや、芸術系の先生が教育用に使っています。 私も農大の授業で使ってみました。そのときの教材の一例です。
画像を追加 一枚目は、東京の市区町村の区分地図(地図自体もProcessingで描画)と人口分布です。半透明の表示ができるので、市区町村名がデータの円と重なっても読み取れます。 二枚目は、カオスの方程式で描いた図です。 三枚目は、ボールが飛んではねる様子を、シミュレーションしました。 Processingのウェブサイトには、世界中の研究者や芸術家の制作した面白い作品がたくさん載っています。
http://www.processing.org/
わが国では、前川峻志氏と田中孝太郎氏による解説書(Built with Processing デザイン/アートのためのプログラミング入門、発行BNN)が出版されています。美しい例題と分かりやすい解説の本です。

2009年4月29日水曜日

中国のソースコード強制開示要求について

中国政府が外国企業に対して、中国内で販売するデジタル家電などのソースコードを強制開示を要求してきた。 

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090424-OYT1T00053.htm?from=main5 
YOMIURI ONLINE 経済ニュース、4月24日 

またしても、国際ルール破りであるが、むげに批難するだけでよいのかという問題を投げかけている。 

中国の言い分は、ウィルスの侵入の危険性などをあらかじめチェックできるということで、税関での所持品の開示と同じような意味合いである。 
しかし、いままで国際的な慣行としては、製品のソースコードの開示などは求められるものではなく、企業の知財として守られるのが当然ということであった。 

しかし、ソフトウエアに関しては、まったく別の文化があることは周知の通りで、それはオープンソースと呼ばれている。 
Wikipediaによれば、「オープンソースとは、ソフトウェアの著作者の権利を守りながらソースコードを公開することを可能にするライセンス(ソフトウェアの使用許諾条件)を指し示す概念である。」とのことだ。 
このオープンソースの代表例がLinux(リナックス)というOSであることも有名であるが、開示されているが故に、完成度の高いソフトを寄ってたかって作り上げることができるのである。 

したがって、企業の製品もオープンソースにしてはどうかというのは、検討する価値はある。 

今回の中国政府の「無謀な」要求には、「それでは、中国製の類似の製品についてもソースコードを開示してください。」と提案してはどうだろうか。 

ソースコードの類似性(まねをしたかどうか)の判定はきわめて難しい問題である。同じアルゴリズムであっても、まったく見かけの違うコードを書くなどは、たやすいことである。しかし、処理内容が同じであるということを数学的に証明できないことはないと思う。 

もし、それができるのであれば、コンピュータの文化は新しい段階に進化するような気がする。この事件を機会に議論がすすむことを期待する。