2008年7月4日金曜日

子供の頃、超能力を信じていた

 子供の頃、超能力を信じていた。これは多くのそのころの年代の少年に共通だと思う。「超心理学入門」という本を読んで、ESPカードなるものを作り、透視の実験を行ったり、裏表を念じてのコイン投げで念力の訓練を行った。
 このような訓練は高校を卒業するころまで行っていたようだ。
大学入試にも応用したことはもちろんである。
 一浪して第一希望の大学に入学できたのが、念力のおかげかどうかは今もって不明であるが、少なくとも絶対に合格するのだという強い信念をもって受験勉強をし、試験に望んだことは間違いない。

 その後、社会に出て、希望の仕事に巡り会うためにあれこれ苦労しているうちに、念力を使うこともなくなってしまった。しかし、振り返ってみると、希望に近い状況であることは確かだ。例えば、大学時代は数学の研究者になりたい時期があったが、専門に進む際に数学科はあまりに困難なのであきらめた。しかし、現在ひょんなことから大学の数学科で教えている。もちろん数学の受け持ちではないにしても。
 さらに、幼稚園のころの夢であった「天文学博士になって月に行く。」というのは、宇宙関係の研究開発に携わるという形で近似的に実現できている。
 私はいまだに超能力があるのだろうか。

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